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第4回

モデルベース開発について(1/2)     
     
現在自動車業界の開発現場に携わっています。     
その現場で自動車業界を中心に使用されている開発システムが     
ありましたので紹介いたします。
エンジンやトランスミッション、HV車の開発等

多岐に渡って利用されております。
自動車は様々な分野の集合技術から成り立っているため
他分野にも応用できる開発システムであると思いましたので紹介していきます。

◆概要
モデルベース開発とは、シミュレーション技術を取り入れたシステム開発手法である。
※モデルベース開発(Model Based Development)
上流工程(設計)でモデルを作成し、シミュレーションを行うことで設計品質の
向上を図ります。また、上流工程で作成したモデルはプログラムの自動生成
(オートコード)、シミュレータ(HILS:Hardware in the Loop Simulation)を
使用した検証など、全ての工程で効率的かつ品質向上に効果を発揮します。
※モデル:たとえば自動車の場合、エンジンやモーターをモデルとして
(下記画像全体)機能や制御は青、赤、橙、緑のBOXのような構成となります。
機能や制御の流れを含め、図形で表現できるため、視覚的にも分かりやすく
表現できます。(下記図の青BOXの制御)

 

図1.モデル図のイメージ

 

主に工業製品、特に電子機器製品の組み込みシステム開発のプロセスを改善する為の
手法の1つです。現在では、自動車分野における組み込み制御システム開発の現場で
採用され、一定の効果がでていることから注目されています。

 


図2.ウォーターフォール型開発にモデルベース開発を取り入れた図

 

◆特徴
モデルベース開発の主な特徴は以下3点になります。
・モデルによる仕様の表現、定義(実行可能な仕様書)
・モデルのシミュレーションによる詳細設計、妥当性確認
・モデルからの自動コード生成(オートコード)

次回はモデルベース開発のメリット、デメリットについて紹介いたします。

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